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〜薬膳についての12のこと #10

今回はおなかのおはなしです。

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食べ物や呼吸からからだを支えるエネルギー(後天の精)をつくります。

おなかは食べ物を消化して栄養を作り出す源(後天の本)。

おなかが元気にはたらかなければ、

どんなにからだに合った良...

食べることとからだの関係(3) おなか、元気ですか?

December 10, 2017

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からだと病のしくみ(1) 木を見て林を見て森を見て〜薬膳についての12のこと #05

November 24, 2017

からだと病のしくみ(1) 木を見て、林を見て、森を見て

〜薬膳についての12のこと #05

 

「1日2ℓの水を飲む」という健康法は

だれしも一度は聞いたことがあるのではないかと思います。

基礎代謝が上がってダイエットに効く、不要なものを流し出してデトックスになる、

血液がサラサラになるなど、さまざまな理由で勧められていますが、

いずれも2ℓの水を摂取することでからだの中で起こることのうち

ほんの一部だけを取り上げて解説されているにすぎません。

 

そもそも、2ℓの水が必要かというと、

人間が1日に失う水分量は、吐く息や肌からの蒸発、尿や便からで約2〜2.5ℓ

対して摂取している水分量は、吸う息から200300㎖、食事で摂取する水は約1ℓ

つまり、飲み物としては800㎖〜1.3ℓあればよく、2ℓの水では多すぎるといわれています。

 

必要以上の水分を取り込むとどうなるのか。

中医学では水分の代謝は「肺」「脾」「腎」を中心に行われるものと考えられています。

その中からわかりやすい「脾(胃腸)」「腎」を例にとってみましょう。

 

処理能力を超えた水が体内に入ると、

胃腸は飲んだ水を吸収し全身に運ぶはたらきが弱り、

食欲不振や消化不良が起こって、おなかが張って便が緩くなったり、栄養の吸収が悪くなったり、

そこからさらに倦怠感や疲労感につながることがあります。

また、余分な水や老廃物を尿として排出する役割を担う腎臓や膀胱では、

余分な水をうまく排出できず溜まることでむくみや冷えの症状が出たり、

大きな負荷がかかることで生殖活動に影響が出たりからだを若く保つ力が衰えたりします。

 

さらに、胃腸が弱ると関係の深い腎にも悪影響を及ぼすため、

ダブルパンチで不調が出ることもあります。

*ここで挙げた症状はあくまで一部であり、

 また、他の原因によってもこうした症状が起きることがあります。

 

中医学の核となっている特徴的な考え方の一つは、
からだを構成する一つ一つの要素はそれぞれの役割やはたらきをもちながら、

すべてがつながっていて互いに連携し合うことで人のからだは成り立っている、というもので、

これは「整体観念」とよばれたり、「人体は有機的な統一体である」と表現されたりします。

 

五臓六腑や感覚器官、手足などの運動器官、

それを動かし守るための骨や筋肉、それを覆い満たす皮毛や肉、精気血体液は

どこでどのように養われ、どんなはたらきや役割をしているのか、

どことどこが密接につながっていてどのように作用し合うのかというメカニズムは

五行という学説を用いて理論立てられ、中医学の基礎を成しています。

 

たとえば、

 肝 は 胆嚢・筋肉・目・爪と、

 心 は 小腸・血脈・舌・顔面と、

 脾 は 胃・肉・口・唇と、

 肺 は 大腸・皮膚・鼻・体毛と、

 腎 は 膀胱・骨や髄・耳・髪と、それぞれ深い関係があり、

さらにこの5つのグループには親が子を育むような関係や

圧倒的一人勝ちにならない良いライバル関係が相互に存在しています。

そうした力関係が季節がめぐるように

止まることなく永遠にぐるぐると回っており、

すべてが連携良くバランス良く調和してはたらくことで

健康な状態を保てると考えられています。


また、病や不調もこのシステムに則っています。

どこかの内臓の状態やはたらきに問題が起こると、

同じグループに属するところにも影響を及ぼしてなんらかの症状が現れたり、

親子関係やライバル関係のパワーバランスが崩れるために相手も調子をくずす、

ということが起きたりします。

 

そこで、病の治療や不調を整える際にも

自覚したり表に表れたりしている病状や不調を個別に考えるのではなく

どこでどんなことがどのように影響し合って起きているのか、

その原因は何で、どうしたらバランスの良い健康状態へと回復するのか、

と常に全体や相互のはたらきを意識しながら対処していきます。

 

中医学や薬膳には

木を見て林を見て森を見る、そしてまた森から林、林から木を見る、

マクロとミクロの視点を行き来するものの見方が欠かせません。

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